垂線・垂直二等分線をコンパスと定規で作図する方法の解説
基本的な作図のしかた
中学校の数学では、作図をするときは定規とコンパスだけを使います。
角度をはかるのに使っていた分度器は、もう登場しません。
定規は点と点を結ぶ直線をひくときに使います。
コンパスは円をかくために使うほか、長さが等しい線を測って書き写したりするときに使います。
この教材では垂線、そして垂直二等分線の作図のしかたを説明します。
垂線をコンパスと定規で書けるようになろう
点Pを通る垂線の作図のしかたを最初に理解してください。
まず直線上のどこかに適当な点A,Bをかきます。そして2つの点A,Bを中心として
点Pを通る2つの円をコンパスでかきます。2つの円の交点を通る直線をひくと、
点Pを通る垂線がひけます。
以上のやりかたで垂線を作図することができますが、
なぜこれで垂線をひくことができるのかも、いっしょに覚えておいてください。
その理由についてもしっかり図解で解説します。
このほかに点Pを通る垂線の作図方法として、次のやり方があります。
まずコンパスで点Pを中心とする円をかき、直線との交点を点A,Bとします。
2点A,Bを中心に同じ半径の長さの円をかき、交点を点Cとします。
この点Cと点Pを結ぶと、垂線になります。
垂線をひくときには、この2つの方法がある事を覚えておきましょう。
垂直二等分線の作図のやり方を理解しよう
最後に線分ABの垂直二等分線を作図する方法を説明します。
線分の2点A,Bを中心にして、半径が同じ長さの円をコンパスでかきます。
2つの円の交点P,Qをむすぶ直線をひくと、線分ABの垂直二等分線になります。
ぜひ超図解ズーミング数学の教材で、垂直二等分線の作図の方法を理解してください。
超図解ズーミングによる解説
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