③ ズーミングの教材で数学を学ぶメリット

超図解ズーミング数学開発者の筏井(右)、尾間(左)

ズーミングで中学校の数学を学ぶと何がうれしいの?

– はっきり言って、ズーミングで数学を勉強すると何がいいんでしょうか?

尾間(おま) 一番のメリットは学習効率です。従来の先生が喋りながらチョークで板書していく授業を録画した動画教材とくらべて、ズーミングの教材は10分の1くらいの時間で同じ情報量を学習することができます。それが可能なのは、ズームや回転などのカメラワークで動きをつけながら解説しているからですね。実際に1つサンプルをみてもらえると効率の良さが実感できるでしょう。たとえば、円周角の定理の証明を解説した「超図解」の動画がこちらです。

 

筏井(いかだい) もし、これと同じ内容を黒板の授業でやろうとしたら30分はかかります。人間が話をして文字を書きながら授業を進めるので時間がかかることが、ずっと当たり前だと考えられてきました。勉強は黒板に向かって先生の話を聞くものだという慣習が明治時代から変わることなく、日本に浸透していますからね。

– 時間が短縮できると何がうれしいんですか?

筏井 まず集中力が維持しやすいですよね。とくに苦手な科目ほど集中力は切れやすいです。ズーミングの教材ならスマホやPCでサクサク操作をしながら解説を読み進めていけるので、勉強が苦手な子供でも取り組みやすいです。「とりあえず5分だけでも勉強しよう」といった感じで、短い時間でも従来の授業と変わらないボリュームをインプットできるわけですから。

尾間 1回あたりの学習時間が短いメリットは他にもあります。それは「反復学習」がしやすいことです。同じ教材を何回もくり返しやるという学習法ですね。私が大学受験の頃、塾にも通わずにひたすら実践していたのが、この反復学習です。くり返し同じ教材を学ぶことで、覚えたことが忘れにくくなり、自分の武器として使える知識になるんです。

私が受験生だった時に意識していたのは、単に知識を丸暗記するのではなくて、それを使ってどう問題を解くのか?という「正しい考え方」を叩き込むことでした。その時に工夫したのが頭の中で勝手に映像を作って1つのストーリーを覚えるようにすることでした。

さっきの円周角の定理を覚えようとするとき、30分の解説動画を何度も見るのはつらいです。たぶん1回みただけで限界と感じる人が大半でしょう。これを3回、5回、10回とくり返し見たら時間がいくらあっても足りない。

一方でズーミングなら1回3分。これなら3回くり返しみても10分以下です。
くり返し学習にかかる時間の差は大きいです。

くりかえし学習こそが受験勉強の王道

– くり返すことが勉強では大事なんですか?

尾間 くり返し(反復練習)こそ、勉強の王道ですね。学んだことを記憶として定着させるには反復しかありません。

筏井 一回覚えただけでは脳はそれは特に重要じゃないと判断して、すぐに忘れてしまうんです。だから復習はその日の寝る前、3日後、1週間後と復習することで間を空けずにやったほうが、苦労しないで記憶を強固なものにできるんです。復習が大事ということは昔から言われていますが、理にかなったことなんですよ。どれだけ完璧に暗記しても、何度もくり返しやらないと脳は「この記憶は捨ててもいい」と思って忘れてしまうんです。

尾間 テスト前の一夜漬けの暗記をすぐに忘れてしまうのも当たり前ですね。テストが終わった後で、わざわざ復習しようなんて思う人はふつういませんから。

くりかえし学習を取り入れたズーミング学習法について

筏井 超図解ズーミング数学では、教材だけでなく、くりかえし学習を習慣づけるための「ズーミング学習シート」を準備中です。学習管理表みたいなもので、一回ズーミングの教材で学んだら、次にやる日をあらかじめ書き込んで決めておきます。それで定期的に見返すことで忘れにくい記憶を作れるようになります。復習はとにかく何度もくり返すことが大切なので、短時間でできる復習の方法を私たちは提案しています。最近の中学生は部活や塾で忙しいですからね。

具体的には、問題をみて解き方が思い浮かべば、自分で解いてみる。思い浮かばなければ自分だけで悩まずにズーミングの解説で復習する。似たような問題の解き方もズーミングでチェックする。こんな感じです。問題をみて1分たっても解き方が浮かんでこなかったら、それは解き方を忘れていることになるので、自分だけで悩まずにサッサと解説をみて正しい考え方に立ち戻るほうが効率的です。

尾間 忘れたものを思い出すことは大変です。それよりは解説で正しい考え方を復習して、それを自分の武器として使えるようになることが受験勉強で結果を残すためには大事です。

問題を解く道具としての公式や計算が使えるようになろう

– 暗記ではなく、自分で考えることのほうが勉強では大事だと言われていますが?

尾間 その意見には賛成です。数学にかぎらず、あらゆる分野で自分の頭で考えることができる人材が求められています。でも物事を考えるための知識とか考えを整理するコツが身についてないのに、子供たちに自分の頭だけで考えさせるのも無理があると思います。日本古来の武道や芸能のように、まずは考えるための「型」や「作法」を身につけて、それを元にして自分の個性に合ったやり方を編み出してもらえばいいんじゃないでしょうか?

筏井 数学は壮大な理論体系なので、中学で習うことでも「どうして?」を追求していくと中学生の知識では手に負えず、迷路にはまってしまうことがあります。たとえばプラス・マイナスの数の計算。マイナスの数とマイナスの数をかけると、どうして答えはプラスの数になるのか?面積の公式だって本当は積分の知識を使って導きだすのですが、その根拠を理解するために、いちいち立ち止まっていると勉強がまったく先に進みません。

道具をまず使えるようにしてから、背景にある理論は後追いで学ぶことは別におかしな事ではないと思います。スマートフォンを使いこなすために、機械を解体して動く仕組みをぜんぶ理解する必要はないですよね。

尾間 現実的な見方をすれば、受験勉強では大量の知識や問題の解き方をインプットすることのほうが大事です。まずは道具として公式や計算ができるようになりつつ、もっと深い知識や理論もいつかは知りたいと思える好奇心を刺激するような教育ができればいいと思います。

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