まとめノートは作るな 黒板を書き写すのは時間のムダ

「東大式勉強法法」は、ズーミングの教材開発者が
高校生の頃に実践していた勉強法を紹介するコーナーです。

黒板を書き写すのは勉強ではなく、ただの事務作業

たとえば古文の授業のとき、ノートに教科書の文章を丸写しして、そこに解説を書き加えていくようなことがありますよね。宿題や予習で事前に書き写してくるように言う先生もいるかもしれません。もし文章を覚えるために書いているのだとしたら、それは時間的に非効率なやり方だと言わなくてはならないでしょう。

暗記をしたいなら文章を声に出して読んだほうが楽だし、速く終わるので繰り返し練習することができます。書き写すだけの行為は時間と手間のわりには効果は低いです。なぜなら、書いているときは書くことに意識が集中してしまうからです。

書き写す作業として思い浮かぶのは「写経」ですね。そうです、お寺のお坊さんの修行の1つです。この写経、書き写したからといってお経の中身を記憶できるわけではありません。なぜなら写経の目的は頭の中で色々思い悩んでいることや思考、雑念を取り払ってスッキリさせることにあるからです。つまり写経の内容を覚えるのが目的ではないんですね。お坊さんがお経を唱えることができるのは、何度も声に出して練習しているからです。

教科書のコピーをノートに貼り付けて書く手間を省く

では書き写す手間を軽くするにはどうしたらいいでしょうか?簡単なのは教科書のコピーをノートに貼り付けて、そこに授業で説明されたことを書き込んでいけばいいのです。omatoshiも国語や英語の授業で実際にこの方法をとっていました。文章を覚えるときは、声に出して何回も読むようにしていました。

さらに、まとめノートを新しく作りなおす行為も時間のムダです。なぜならまとめノートを作った苦労に達成感をおぼえてしまい、中身を理解するという勉強の本当の目的が果たせていないからです。書くことは「書き出す」ことであり覚える作業とは違うことを認識してください。

まとめノート作成は作業であって勉強ではない

まとめノート作成は、ノートをきれいに書き直すだけの頭を使わない単純作業です。たとえ3時間かけたとしても、その時間は「勉強時間」にはなりません。ただ3時間ノートを書いて過ごしただけのことです。勉強をするときは「1時間の間にどれだけ多くのことを学習できたか?」という時間帯効果を常に意識して取組むべきです。受験であれ資格であれ、自分とライバル達が持つ「時間の長さ」は同じです。それならば同じ時間の制約のもとで学習量を最大限に増やすことができなければ、ライバル達と差をつけることはできません。さらに高校や大学の受験は相対評価なので、自分がいくら頑張ったところでライバル達より低い成績ならば不合格です。この事実にあらかじめ気づくことができれば、ムダな作業をしている余裕は一秒もないと実感できるはずです。

ノートをキレイにまとめるかわりにやっていたことは教科書や問題集に赤ペンや蛍光ペンで線を引きまくることでした。
教科書そのものに書き込みもしていました。そうやって自分が使いやすいようにアレンジを加えていったのです。これは歴史や地理など大量の情報を暗記するときに本当に活躍しました。自分専用の教材として教科書をアレンジし、ページに手垢がつくまで何回も読み込んだので何ページ目に何が書いてあるまで覚えてしまいました。

書く手間と時間を節約して学習効率を高める

黒板を書き写したり、まとめノートを作成したりする時間がムダなものだと気づけば、大半の生徒がマジメに書き写している時間を、自分のためだけの自習時間として使うことができます。ライバル達が油断しているスキをついて自分はちゃっかりと実力をつけることができれば限られた時間で有利な勝負ができます。

書くことが効果を発揮するのは、頭の中にある英単語や公式などを本当に覚えているかをチェックするために書き出す時には有効です。人間は自分が理解していないもの、イメージできないものを書出すことはできません。だから書くという行為は自分の記憶内容の点検には向いていると言えます。

書くということは、書き出すことです。文章を書き写しながら暗記できる人なんてほとんどいません。人間の脳は1つのことにしか集中できない仕組みなんです。同時にいろんなことをできているように思えるのは、注意を向ける対象を脳内で瞬時に切り替えているからです。暗記に集中するには、覚えることだけに意識を向ける工夫が必要です。